シワができてしまうと、そう簡単に消えませんよね。でも乾燥によるシワはケア次第で改善できる場合が多いです。そして、シワは乾燥だけが原因ではないので、その他の原因と改善方法をお伝えしますね。
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シワの種類
顔のシワと言っても種類は様々ですので、まずはシワの種類と特徴から。シワの種類は“乾燥ジワ”、“表情ジワ”、“真皮ジワ”の3つに分けられます。
乾燥ジワ
肌の乾燥によってできる、浅くて細かいシワのことです。目尻や口元にできやすく、細かいシワがちりめん状になるのが特徴です。見た目の特徴から、乾燥小じわ、ちりめんジワと呼ぶこともあります。
表情ジワ
笑いジワなど表情によってできるシワのことで、目尻のシワや、目を見開いたときにできるおでこのシワ、顔をしかめたときの眉間のシワなどのことです。
真皮ジワ
加齢によってできた常に目立つ深いシワのことです。まぶたの下やほうれい線、マリオネットライン(口角から下にできるシワ)など、くっきりとできるシワが代表的です。
全てのシワの原因に繋がる紫外線
全てのシワに共通して影響するのが紫外線です。
紫外線にはUVAとUVBの2種類あり、シワの元凶となるのはUVAです。
UVAの怖いところは、肌の奥深くにある真皮層にまで届くので、肌のハリや潤いに欠かせないコラーゲンやエラスチンなどの組織を破壊したり、変性させたりします。また、UVA波は1年を通して降りそそぎ、雲や窓ガラスを通りやすい性質をもっています。
すぐに変化が現れるものではありませんが、毎日のダメージは徐々に溜まっていき、保湿機能などを低下させてしまいます。すると、ぴんと張っていた肌のハリも支えられなくなり、シワになってしまうというわけです。
UVケアは一年中行うこと!
曇りの日でも、外に出ない日でも、毎日、日焼け止め効果のある化粧下地は使ってください。
そして、紫外線量が増える春から夏は美白ケア専用の基礎化粧品を使うこともお勧めします。いくら日焼け止め効果のある下地を使ったとしても100%は防げませんよね。浴びてしまった紫外線のダメージをケアすることも、美白ケア化粧品の役目です。紫外線ダメージはその日のうちにケアすることが、肌老化を少しでも遅らせる方法の1つですよ。
乾燥ジワの原因と解消方法
乾燥ジワはシワの中でも比較的、薄いシワなので正しいケアをすれば改善が期待できますので、諦めずにケアしてみて下さいね。
間違ったスキンケア
肌の乾燥が原因の乾燥ジワを加速させる原因の一つに間違ったスキンケアがあります。肌の潤いは加齢と共に失われ、さらに水分を保持するチカラも弱ってきますので、そこでさらに間違ったスキンケアをしていては肌の乾燥を加速させるだけです。
乾燥ジワが気になる方は先ずは洗浄(クレンジング、洗顔)の見直しをお勧めします。乾燥しているからと美容液やクリームなど潤いを与えるスキンケアだけを意識しがちですが、スキンケアの8割は洗浄で決まると言われているくらい大切です。
もちろん潤いを与えるスキンケアも重要ですが、洗浄の部分で肌に必要な皮脂までも取り過ぎていては、美容液やクリームの期待以上の効果は得られないと思います。
選ぶ基準や気を付けることはこの4点です。
- 洗浄力の強いクレンジングは避ける
- アイメイクはアイメイクリムーバーで落とす
- 洗い終わった後につっぱらない
- ぬるま湯(32℃くらい)で優しく洗い流す
保湿力の高い基礎化粧品を使用する
正しくクレンジング、洗顔できたら次は正しく保湿です。私がいつもお勧めしているのは保湿力の高い化粧水、美容液を使用し、最後に必ずクリームを使用することです。
加齢と共に失われてしまう美肌成分は外側から補ってあげないと改善されません。その為にはエイジングケア専用のブランドを選ぶことも大切です。
そして、クリームは一年中使用してください。乾燥で悩んでいる方は水分量も大切ですが油分が足りていない方が多いです。もし、クリームはベタ付くイメージがある方は是非一度、良質なクリームを使ってみて下さい。
表面だけを潤すようなクリームは浮いてしまい、ベタ付いてしまうものです。良質なクリームは肌馴染みもよく、ベタ付くことなく肌の保護をしてくれるので、潤いも変わってきますよ。
こちらは40代のお客様の事例です。
乾燥による小じわに悩んでいましたが、潤いをしっかりと与えながらのクレンジング、洗顔。そして、保湿力の高い化粧水、美容液、クリームを約1か月ご使用頂いた結果です。
※両方ともトリートメント前です。
使用したコスメブランドは乾燥肌の方にお勧めの【エヴィドンス ドゥ ボーテ】
ブースター(導入)化粧品をプラスする
全て新しく買い替えるは大変。今使っている化粧品は使い切りたいと思う方はブースター(導入)化粧品を1アイテムプラスするのもお勧めです。
ブースター化粧品をプラスすることで、化粧水や美容液の浸透をアップさせ、化粧品の効果を更に引き出してくれると言われています。
実際に当サロンのお客様にブースター美容液を使用して頂いたところ、“肌が柔らかくなった”、“朝起きて肌を触った感じが全然違う”など、変化を実感して頂いています。
スペシャルケアとしてフェイスパックをする
フェイスパックの魅力は保湿と即効性です。パックをする習慣がない方も多いですがエイジングケアには欠かせないアイテムの1つです。
シートタイプが主流ですがホームケアでのお勧めは塗って洗い流すタイプのパックです。小鼻の周りなど隅々まで塗れて、身動きが取れるので“ながら美容”もできちゃいます。
また、パックによっては毛穴の汚れを吸着して洗い流すことができるものもあるので、保湿だけでなく毛穴ケアもできます。
シワやたるみの方にお勧めのフェイスパックを使用した結果はこちら。
潤うベースメイクをする
私はファンデーションまでがスキンケアだと思っているほど、ベースメイククも重要です。下地やファンデーションによっては乾燥させてしまっている場合もあるので、一日中しっかり潤いをキープしてくれるアイテムを使って下さいね。
潤いをキープできて自然なツヤ感が出るベースメイク方法を動画で紹介しているので、ご参考にして下さいね。
水分の摂り方も大切
使用するお化粧品次第でお肌は変わりますが、更に美肌を目指したい女性にお勧めなのが水分をしっかり摂る事です。
人の体は約60%が水で出来ていると言われるように水分はとっても重要なのです。
摂取した栄養や酸素を体の隅々まで行きわたらせてくれます。汗や尿などでも老廃物を排出するだけでなく、便をつくる際にも必要な役割も果たしているため、健康を維持するためにも水分は重要。
さらに水分が不足していると肌内部の水分も不足し、潤いを保てずに乾燥に繋がります。お肌だけでなく便秘にも繋がってしまいます。お肌は腸を映しだす鏡と言われるくらい、お肌と腸は深い関係にあります。
表情ジワの原因と改善方法
10代や20代の頃のお肌はハリや弾力があるので、表情の変化で出来るシワは直ぐに戻りますが加齢とともに肌の乾燥やハリも失われていくので、戻りにくくなります。
眉間やおでこの横ジワ
眉をひそめる癖がある方は眉間のシワ。眉が上がるほど目を大きく開ける癖のあるかたは、おでこの横ジワが出来やすいです。日頃から癖を意識してなるべくしないようにすることと、マッサージケアを行って改善していきましょう。
特に眉や眉間、おでこの筋肉をほぐすのが効果的です。老化して凝り固まってしまった筋肉をほぐすと血流やリンパの流れが良くなるので肌もふっくらしてきます。
マッサージの方法は動画を参考にして下さいね。
目元のシワ
【目の周りのシワや乾燥の改善して目元から若返る方法】でもお伝えした通り、目元の皮膚はとても薄くてティッシュペーパーくらいと言われています。そんなに薄いから潤いが逃げやすいのです。
そして、潤いが逃げやすいということは乾燥しやすくカラカラな状態になりやすい。すると細かいシワ=小じわになり、放置すれば増えていきます。さらに目元は油分が少ないところ。お肌のバリア機能の役割もしてくれる油分が少ないと外部刺激を受けやすく、水分も蒸発しやすくなるのです。
そして悲しいことに加齢とともにお肌の潤い成分は減少して、潤いを保持する力が低下していきますので、毎日のスキンケアに目元専用化粧品をプラスするのがお勧めです。
目元専用パックとアイクリームを使用したコースを受けて頂いたお客様のビフォーアフターの写真です。
真皮ジワの原因と改善方法
顔のたるみによって、ほうれい線や口周りのマリオネットラインのシワとなって現れてしまうので、顔のたるみケアをすることがお勧めです。
たるみを改善するためには下記のような様々な原因があるので思い当たるところをケアしていきましょう。
- 顔、頭皮、背中のコリを解す
- むくみを解消する
- 顔の筋肉を鍛える
- たるみに効果的な化粧品を使用する
- ホルモンバランスを整える
シワだけでなく美容や健康のためにも気を付けたい事
食事内容の見直し
外側からのケアも大切ですが、美肌や健康の基本は食事です。60代以降で肌の綺麗な女性に共通していることは、健康的な食事を心がけていることです。
私たちの身体は食べたものからできています。これ当たり前のことですが、毎日の食べ物や飲み物を意識して選んでいますか?あと、健康に良いと思って毎日食べている物は本当に身体に良い物ですか?
食事で気を付けるポイントは下記の通り。
- 食品添加物をなるべく避ける
- 砂糖を避ける
- “まごわやさしい”を意した食事
- 発酵食品を積極的に摂る
- 抗酸化作用のある食品を摂る
- 良質なタンパク質を摂る
これだけ見ると、とっても大変そうに見えますが、少しずつ改善して今の私の食事方法です。
改善方法の詳細はこちら
睡眠をしっかりとる
とにかく睡眠は美肌や健康に欠かせません。しかも、睡眠はタダで出来る“美容法”、“健康法”です。
イギリスの寝具メーカーBensons for Beds社が行った最新の研究では“7~8時間を下回る時間しか寝ていない女性は、早く寝るようにした場合と比べて、シワやシミが増え、毛穴が開く傾向があることが明らかになった”結果も出ているくらい、睡眠は肌にも大切です。
そして、夜の22時以降は女性ホルモンが最も分泌されて、細胞や脳神経も修復、再生される時間帯。22時〜深夜2時までは“お肌のゴールデンタイム”とも言われます。更に、睡眠不足は免疫力低下や身体を冷やすと言われていますので、7時間半~8時間が理想です。
まとめ
シワやシミを薄くすることや、たるんでしまったフェイスラインを引き上げるなど、そうなってしまったことをなるべく改善していくことってとっても大変なことですよね。でも何もしなければ肌って老化していくばかりです。
だからこそ当サロンでは改善への近道の方法として根本的な原因を見つけ、確実な実践方法をご提案しています。
みなさんも今更遅いって諦める前に確実な方法でケアしてみて下さいね。